緩和ケア
緩和ケアとは
「生命を脅かす疾患に関連する問題に直面している患者とその家族に対して、疾患の早期より痛み、身体的問題、心理社会的問題、スピリチュアルな問題に関してきちんとした評価をおこない、それが障害とならないように対応することで、クオリティー・オブ・ライフを向上させるためのアプローチである。」 WHO定義:2002年
クオリティー・オブ・ライフ:QOL
日本語に訳すると「人生の質」と言われる。
病気に対する治療や、病状の進行によって様々なつらさが生じ、日々の生活は変化していきます。
そのような状況でも患者とその家族にとって大切なこと、ゆずれないこと、個別の価値観を尊重しながら治療に励み闘病していくことで、人生のまたは生活の質をより良いものにしていきます。
全人的苦痛
4側面のつらさを総称して「全人的苦痛」といいます。
緩和ケアは4側面の視点を基盤に介入します。
がんサポートチーム
2017年より緩和ケア科嶺井医師の着任によりがんサポートチームを発足しました。
主活動として、病棟ラウンドでは、入院中の患者のベッドサイドへ伺いお話を伺います。
また病棟スタッフと情報共有を図ります。必要時に応じて患者や家族と面談を行います。
がんサポート委員会は、病棟看護師や薬剤師、リハビリスタッフ、栄養士などの多職種が集合し、情報共有や相談などの話し合いと、勉強会を行います。
がんサポート外来
曜日 | 時間 | 時間枠 | |
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初診 | 毎週 水曜日 | 13:30~ | 1名:1時間 |
再診 | 毎週 金曜日 | 13:30~ | 1名:30分 |
自宅や施設などから外来通院可能な患者または家族を対象に緩和ケアを提供します。
共に療養環境をより良いものにしていくサポートをします。
相談の例
- 痛みや他の症状で悩んでいる
- だるさが強くてやる気が起きない
- 不安で眠れない
- 一人暮らしでもやっぱり家で過ごしたい
- 体もだんだんきつくなっているから今後のことを話しておきたい
がんサポート外来の受診までの流れ
【当院かかりつけ患者の場合】
- かかりつけの主治医や看護師などの医療スタッフへ、がんサポート外来の受診希望があることをお伝えください。
- 主治医の紹介状のもと医療スタッフ間で情報共有を行います。
- 受診日の日程調整をさせていただきます。
【他院からの紹介となる場合】
- かかりつけの主治医や看護師などの医療スタッフへ、がんサポート外来の受診希望があることをお伝えください。
- 主治医へ紹介状を作成していただき、地域連携室を経由して受診日の日程調整を行います。