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令和4年度 南部徳洲会病院 病院指標

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医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省)

年齢階級別退院患者数

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 78 126 162 217 414 672 1199 1687 1977 1090
当院の退院患者は70才以上の患者さまが増加傾向です。
昨年度70才以上の患者さまが全体の57,6%でしたが、今年度は全体の62,4%を占めています。
最も多い年齢層は80~89才で、1,977人でした。
当院は救急患者さまを断らずに受け入れているため、近隣の医療機関からの急変時の転院、施設からの救急搬送が増加しています。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 244 12.83 13.61 1.64 84.26  
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 165 15.47 21.11 9.7 83.79  
050130xx9900xx 心不全 114 14.56 17.54 5.26 81.17  
0400800499x01x 肺炎等(市中肺炎以外かつ75歳以上) 77 17.83 21.68 6.49 87.6  
100393xx99xxxx その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害 44 11.61 1058 11.36 79.64  
当院の内科は、内科と総合診療科を合算した数字となっています。
今年度は、コロナ禍の影響を大きく受けました。
内科の症例の大半は感染症であり、高齢者では尿路感染症が多くなっています。
しかし、実際にはDPC診断群分類(DPCコード)の対象外となっているCOVID-19(コロナ)の患者さまが、
282件と最も多く入院治療を対応していました。

循環器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx9910x0 狭心症、慢性虚血性心疾患(検査・心臓カテーテル) 84 3.3 3.04 0 66.1 当日心カテ
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患(経皮的冠動脈形成術) (検査・心臓カテーテル) 39 7 4.26 2.56 70.69  
050210xx97000x 徐脈性不整脈(体外ペースメイキング術) 12 12.4 9.89 0 79.6  
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 11 32.64 11.59 9.09 73.64  
050050xx9920x0 狭心症、慢性虚血性心疾患 11 2.82 3.22 0 68.27  
循環器内科にて症例が多いのは狭心症・心筋梗塞などの急性・慢性の虚血性疾患の患者さまになります。
クリニカルパスを使用したカテーテル検査(診断)目的の狭心症の患者様が多くを占めています。
カテーテル検査後、経皮的冠動脈形成術を行う患者さんが多いです。

小児科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
150070x1xx01xx 川崎病(2歳未満) 15 4.73 9.57 13.33 0.67  
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) (-) 5.29 5.89 0 0.43  
150070x0xx01xx 川崎病(2歳以上) (-) 5.57 9.81 14.29 5.71  
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) (-) 4.2 5.71 0 3.8  
040100xxxxx00x 喘息 (-) 2.8 6.06 0 5.4  
川崎病の患者さまが多くなっています。
 川崎病は乳幼児に好発する急性熱性疾患です。
 適切な急性期治療により強い炎症反応を速やかに終息させ、血管病変の出現を抑制することが重要となります。
 常勤医師3名・非常勤医師1名体制で診療しています。近隣からの紹介入院患者の受け入れを行っています。
 数字が(-)は患者さまが10未満のため、個人情報が確定できないように示しています。

外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) 63 6.35 4.59 1.59 66.79 鼠径ヘルニア
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 55 10.24 8.94 7.27 72 胆石
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 53 8.91 9 15.09 73.42 虫垂切除術
060335xx99x00x 胆嚢炎等 46 10.93 10.93 0 73.7  
060340xx99x0xx 胆管(肝内外)結石、胆管炎 40 12.35 9.61 5 79.48  
外科での入院治療となる疾患は鼠径ヘルニアが最も多く、救急疾患である胆管結石・胆管炎、腸閉塞、胆嚢炎と続きます。
高齢者の胆嚢炎、胆管炎が増えてきてます。
24時間救急体制をとっており、夜間・休日問わず救急の処置、手術が可能となっています。

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 204 22.6 26.42 16.84 82.05  
160760xx97xx0x 前腕の骨折 70 2.69 04.86 0 51.33  
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 73 11.5 20.09 4.92 82.72  
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 60 8.35 13.19 0 26.27  
160980xx99x0xx 骨盤損傷 37 11.9 19.98 12.12 77.85  
当科では、加齢による骨折(股関節・大腿骨・胸椎・腰椎)の患者さまは、当院にある回復期リハビリ病棟へ転棟することが多く、患者様の早期の在宅復帰、
社会復帰を目的とし治療を行っています。
回復期リハビリ病棟へ転棟した患者内訳は、股関節・大腿近位骨折で 204人中92人、胸椎、腰椎骨折 73人中49人、骨盤損傷 37人中19人です。
転倒による、前腕の骨折が年々増加傾向です。昨年52人でしたが、今年70人。平均年齢も50代、60代が増えています。
肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。)は、近隣の医療機関より手術目的の入院が増えており、術後は紹介元の医療機関での治療リハビリという連携体制をしております。全体的に平均在院日数が全国平均よりも短縮されています。

脳神経外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷(OPEなし) 21 23.6 8.54 4.76 80.67  
010060x2990200 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)(OPEなし) 脳血管リハビリあり  重症度発症前(MRS 3~5) 20 12.25 19.39 5 81.85  
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷(OPEあり) 20 22.9 10.14 20 74  
010010xx9903xx 脳腫瘍 16 9.06 17.14 25 65.38  
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)(OPEなし) 脳血管リハビリあり  重症度発症前(MRS 0~2) 13 10 16.01 7.69 70.23  
当科では、当院にある回復期リハビリ病棟と協力して、患者様の早期の在宅復帰、社会復帰を目指す治療を積極的に行っています。
回復期リハビリ病棟に転棟加療した疾患の内訳です。
頭蓋・頭蓋内損傷(OPEなし)は21人中2人、
脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)(OPEなし) 脳血管リハビリあり  重症度発症前(MRS 3~5)は20人中8人、
頭蓋・頭蓋内損傷(OPEあり)は20人件中3人、
脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満)(OPEなし) 脳血管リハビリあり  重症度発症前(MRS 0~2)13人中3人
脳梗塞は、入院後2日後には、リハビリを開始する流れができております。その結果、全体的に平均在院日数が全国平均よりも短くなっています。

心臓血管外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050163xx03x1xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤(ステントグラフト内挿術) (-) 8.8 15.26 0 76.5  
050170xx03000x 閉塞性動脈疾患(手術あり) (-) 5.1 5.18 0 73.7  
050080xx0101xx 弁膜症(連合弁膜症を含む) (OPEあり)(中心静脈、人工呼吸あり)(副病名あり) (-) 19 21.78 0 64.6  
050080xx99100x 弁膜症(連合弁膜症を含む)(手術なし) (心カテあり) (-) 3.6 5.34 0 66  
050161xx9900xx 大動脈解離(手術なし) (-) 11 16.55 0 75.2  
当科では、成人心臓血管疾患を対象にした外科的治療を行っています。
又、コロナ禍による手術制限があり、全体的に手術を伴う疾患が減少しています。
今年は、心臓動脈瘤と腸骨動脈瘤に対応した手術が主でした。当院の対象疾患として、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞、心筋梗塞後合併症)、大動脈疾患(胸部、腹部大動脈瘤、大動脈解離など)、末梢動脈心疾患(閉塞性動脈硬化症など)などの手術治療を担当しております。
数字が(-)は患者さまが10未満のため、個人情報が確定できないように示しています。

呼吸器外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x00x 肺の悪性腫瘍(OPEあり) 15 17.5 10.06 0 70.9  
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍(OPEなし)(化学療法あり) (-) 3.1 8.6 0 65  
040150xx97x00x 肺・縦隔の感染、膿瘍形成(OPEなし) (-) 42.6 28.63 0 73.4  
040030xx99xxxx 呼吸器系の良性腫瘍(人工呼吸あり) (-) 5.7 5.8 0 77.7  
040200xx01x00x 気胸(OPEあり) (-) 6 9.68 0 34.3  
当科では、胸部にある肺・気管・気管支・縦隔・胸壁・横隔膜など心臓や食道以外の呼吸器に関わる疾患の手術治療を行っています。肺癌に対する治療も進歩しており、集学的治療(手術治療(胸腔鏡下を用いた手術 )、化学療法、放射線療法)によって治療成績の改善が図れています。

数字が(-)は患者さまが10未満のため、個人情報が確定できないように示しています。

産婦人科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120260x001xxxx 分娩の異常(分娩時出血量2000ml未満) 23 8.96 9.37 0 30.74  
120200xx99xxxx 妊娠中の糖尿病 16 2 5.25 0 33.5  
120090xx97xxxx 生殖器脱出症 14 7.07 8.07 0 70.79  
120140xxxxxxxx 流産 10 1 2.45 0 26.29  
120170x099xxxx 早産、切迫早産(妊娠週数34週以上) (-) 7.71 7.23 0 27.57  
産婦人科では、幅広く様々な疾患に対する取り組みがなされています。
医師3人(内女医1人)体制で診療しているため、お産、子宮脱、子宮頸異形成、など幅広く診療しております。

数字が(ー)は患者さまが10未満のため、個人情報が確定できないように示しています。

眼科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患(OPEあり) (-) 2 2.63 0 71.17 白内障
眼科の入院は手術目的となります。
クリニカルパスを使用し1泊2日で行っています。

数字が(-)は患者さまが10未満のため、個人情報が確定できないように示しています。

耳鼻咽喉科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030240xx99xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 (-) 4.25 5.69 0 40.5  
03001xxx99x2xx 頭頸部悪性腫瘍 (-) 5 28.48 100 82  
030400xx99xxxx 前庭機能障害 (-) 5.5 4.79 0 54.5  
130030xx99x0xx 非ホジキンリンパ腫 (-) 3 9.22 100 81  
180030xxxxxx0x その他の感染症(真菌を除く。) (-) 4 9.48 0 21  
耳鼻咽喉科は、耳、鼻腔、咽頭、喉頭、頭頸部(悪性腫瘍含む)におけるあらゆるな疾患に対応しております。
数字が(-)は患者さまが10未満のため、個人情報が確定できないように示しています。

皮膚科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 27 12.3 13.5 0 73.15  
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 20 7.1 9.25 0 66.7  
080250xx9701xx 褥瘡潰瘍(皮膚切開術)(褥瘡処置) (-) 26.75 45.92 25 77.5  
080050xxxxxxxx 湿疹、皮膚炎群 (-) 43.67 10.63 0 73  
080250xx99x1xx 褥瘡潰瘍(OPEなし)(褥瘡処置) (-) 18.67 34.33 0 88.67  
当科の上位5疾患は前年と同様の疾患と順位になっております。ただし、コロナ禍における入院患者の制限が影響し、患者数は減少しましたが、平均在院日数は短縮されました。帯状疱疹治療の秘訣は早めに治療を受けることです。薬剤の投与が遅れると最初痛くなくても後から痛くなり帯状疱疹後神経痛が残りやすくなります。急性膿皮症(蜂巣炎)は抗生剤にて治療を行います。下肢の急性膿皮症(蜂巣炎)は、治療で炎症反応が下がっても、発赤腫脹を残し、うっ滞性皮膚炎に移行することがあります。
その場合は、分厚い包帯で巻いたり、弾性ストッキングによる圧迫治療を行いますが、治りにくいことがよくあります。高齢者の褥瘡潰瘍患者さまが増えてきています。近隣の施設、医療機関からの紹介も増えてきています。
数字が(-)は患者さまが10未満のため、個人情報が確定できないように示しています。

泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
11012xxx97xx0x 上部尿路疾患 (経尿道的尿管ステント留置術) 256 4.56 7.2 8.2 76.74 尿管ステント交換
11012xxx03xxxx 上部尿路疾患(体外衝撃波腎・尿管結石破砕術) 156 1.24 2.49 0.64 56.77 ESWL
110080xx03xxxx 前立腺の悪性腫瘍 (経皮的放射線治療用金属マーカー留置術、 放射線治療) 122 2.56 2.71 0 75.6 スペーサー処置
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 (前立腺生検) 101 2.5 2.45 2.97 73.12  
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 78 4.82 5.29 2.56 63.15  
当科では、泌尿器科悪性疾患(泌尿器科癌一般:前立腺癌、膀胱癌、腎癌、精巣悪性腫瘍、副腎腫瘍等)およびロボット手術を含めた、外科的処置(手術)を必要とする泌尿器科疾患、特に泌尿器科的救急疾患(結石性腎盂腎炎、尿路変向等)を主として診療にあたっています。放射線治療科と協力し、前立腺癌の治療も多く行っています。
前立腺癌に放射線治療を施行するためには目印となる金マーカーを前立腺の中に留置することが必要です。

救急医学科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 69 11.33 13.61 10.14 85.12  
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 44 14.93 21.11 18.18 77.57  
0400800499x01x 肺炎等(市中肺炎以外かつ75歳以上) 17 10.88 21.68 5.88 89.24  
0400800499x00x 肺炎等(市中肺炎以外かつ75歳以上) 16 12.31 19.69 12.5 87.81  
050130xx9900x0 心不全 16 9.81 17.54 12.5 81.88  
当科では、救急疾患を多く扱っております。
当科の上位5疾患のほとんどは感染症です。高齢化に伴い、近隣の医療機関、施設入所されている患者様が増加しています。
治療後は紹介元の医療機関又は施設に戻っています。
医療、介護の場で、緊急疾患が多くなっており、患者さまが安心して受けられる診療を行うよう努めます。

放射線科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx03xxxx 前立腺の悪性腫瘍 (経皮的放射線治療用金属マーカー留置術、 放射線治療) 122 2.6 2.71 0 75.6  
070040xx99x2xx 骨の悪性腫瘍(脊椎を除く)(放射線療法) 33 11.5 20.28 30.3 75.1  
010010xx9903xx 脳腫瘍(放射線療法) 21 10.9 17.14 23.8 65.6  
110080xx9903xx 前立腺の悪性腫瘍(放射線療法+化学療法+副傷病名) 25 16.6 12.17 4 77  
110080xx9902xx 前立腺の悪性腫瘍(放射線療法) 15 19.8 25.08 0 74  
放射線治療は、外来通院で可能な点が特徴です。(抗がん剤の併用が必要であったり、離島その他の理由で入院治療となる場合もあります。)。上記の数値は入院した方のみで集計しておりますので実際の件数とかなり乖離があります。2020年6月から最新型のピンポイント放射線治療装置サイバーナイフM6を導入しております。 (事前に1泊入院して、機械にとっての目印となる金マーカーを治療部位に留置する処置が必要な場合があります。)。なお、サイバーナイフは脳転移をはじめとする脳腫瘍、肺腫瘍、肝腫瘍、骨転移にも有効です。また、標的が大きい場合の放射線治療に適したトモセラピーも今年の5月に最新機種のラディザクトに更新しました。詳しくは当院ホームページ内の放射線治療科のページをご参照ください。
今後もより低侵襲・短期間・高精度な放射線治療を提供してまいります。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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  初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 (-) (-) (-) (-) (-) (-) (-) 8
大腸癌 (-) 20 25 19 (-) 25 (-)  
乳癌 (-) (-) (-) (-) (-) (-) (-) 8
肺癌 14 (-) 16 14 (-) (-) (-) 8
肝癌 (-) (-) (-) (-) (-) 11 (-)  

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

5大がんと呼ばれる胃がん、大腸がん、乳がん、肺がん、肝がんの患者さまの数を、初発のUICC病期分類別、
および再発に分けて集計しています。当院は5大がん以外のがん、前立腺がんの治療を多くしております。
UICC病期分類とは、UICC病期分類国際対がん連合によって定められた、①原発巣の大きさと進展度、②所属リンパ節への転移状況、③遠隔転移の有無の3つのカテゴリによって各がんをI期(早期)からⅣ期(末期)の4病期(ステージ)に分類するものです。「初発」とは、当院において初回治療を実施した場合を指します。
「再発」とは、当院、他施設を問わずに初回治療が完了した後、当院にて診療した場合や、がん寛解後に再発または新たな遠隔転移をきたした場合を指します。
昨年と比較すると、肺癌のステージⅢ、Ⅳの件数が増加しています。
患者数が10未満の場合、個人情報が特定されないように(-)の表示としております。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

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  患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 41 10.39 58.66
中等症 126 13.77 79.65
重症 16 21.19 84.63
超重症 2 16 83
不明 0 0 0
成人市中肺炎とは、普段の社会生活の中でかかる肺炎です。
上記の表は、成人の肺炎患者さんについて重症度別(A-DROPシステム)に平均在院日数、平均年齢を集計したものです。
当院では、中等症の患者さんが多く、平均年齢81歳と高齢です。年齢が高くなると呼吸不全の合併症が多く、人工呼吸器やNPPV、ネイザルハイフロー等の呼吸をサポートする機器の使用も必要となり入院期間も長くなります。

脳梗塞の患者数等

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発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 114 25.7 79.5 11.2
その他 11 31.3 75 2.4
脳梗塞を発症した患者さんを発症時期で区分して集計しています。
当院にある回復期リハビリ病棟と協力して、患者様の早期の在宅復帰、社会復帰を目指す治療を積極的に行っています。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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循環器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 25 6.6 3.72 4 71  
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) 13 1 1 0 70.5  
K5461 経皮的冠動脈形成術(急性心筋梗塞) 10 0 34.1 10 72.5  
K597-2 ペースメーカー交換術 10 1.4 14.6 0 84.4  
K5973 ペースメーカー移植術(リードレスペースメーカーの場合) (-) 5.7 27 0 88.3  
循環器内科では、虚血性心疾患(心筋梗塞や狭心症など)に対する経皮的冠動脈形成術と経皮的冠動脈ステント留置術といった
心臓カテーテル治療が多いです。
心臓カテーテル治療は、腕や足の血管から心臓まで管を通して病変を治療する方法です。前年度と順位に変動はありません。
急性心筋梗塞の患者さまへの早期診断・治療が可能なため、経皮的冠動脈形成術術(急性心筋梗塞)の平均術前日数が0となっていますが、
入院中、コロナ罹患発生に伴い経皮的冠動脈形成術(急性心筋梗塞)の平均術後日数が長くなっています。
当院では24時間体制で虚血性心疾患に対応しております。
患者数が10未満の場合、個人情報が特定されないように(-)の表示としております

外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6335 鼠径ヘルニア手術 64 1.13 4.19 1.56 67.05  
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 24 1.08 4.46 0 58.25  
K7181 虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 20 1.42 5.45 0 42  
K7193 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術 13 2.7 32 7.7 67.5  
K7191 結腸切除術 (小範囲切除) 12 3.75 28.4 8.3 72  
様々な手術が対応可能となっております。
腹腔鏡術(胆嚢)は患者様の負担が少ない治療を優先して行っています。
鼠径ヘルニア手術、腹腔鏡下胆嚢摘出術、虫垂切除術は、「クリニカルパス」を導入しているため、医療の標準化が図られています。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 171 4.4 33.8 15 79  
K0811 人工骨頭挿入術(股) 78 7.6 35.8 19.2 83.9  
K0462 骨折観血的手術(前腕) 51 0.9 4 0 51.4  
K0821 人工関節置換術(膝) 43 1.9 34.2 2.3 72.2  
K1426 脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術(椎弓形成) 39 1.8 25.3 2.6 70.2  
整形外科では、骨折観血的手術(大腿)の手術が多いです。高齢化社会に伴い、骨粗鬆症による大腿骨骨折が増加しています。
当院ではK0462とK0821は部位別に集計しました。
K0462は、(前腕)と(下腿)ありますが、当院では(前腕)の骨折観血的手術が多いです。
K0821は、(膝)と(股)ありますが、当院では(膝)の人工関節置換術が多いです。
又、K0821にはロボティックアーム手術支援システムMako(メイコー)という支援手術が含まれています。
Mako(メイコー)の内訳です。(膝)25件(股)9件が含まれています。
骨折観血的手術(前腕)の手術が昨年より増加しています。平均年齢50代が最も多く、最大の原因は転倒です。
入院中の、コロナ罹患に伴い全体的に術後日数が長くなっています。離島、又は近隣の医療機関より手術目的の入院が増えており、術後は紹介元の医療機関での治療リハビリと連携体制をとっております。

脳神経外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫洗浄・除去術(穿頭) 20 0.8 37.4 15 79.55  
慢性硬膜下血腫に対して行う、慢性硬膜下血腫洗浄・除去術(穿頭)は頭の骨に小さな穴をあけて中の血を吸引する手術です。
頭蓋内血腫術は文字の通り、開頭で、血腫を除去する手術です。
頭痛や歩行障害などの症状がでている場合は速やかに手術を受けることをおすすめします。

呼吸器外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-22 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(区域切除) (-) 1.33 26 0 74.67  
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超える) (-) 1.75 9.5 0 64.25  
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) (-) 1 5.25 0 63.25  
K5131 胸腔鏡下肺切除術(肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの)) (-) 2 3 0 36.5  
K5132 胸腔鏡下良性縦隔腫瘍手術 (-) 1 5 0 47.5  
呼吸器外科では、肺手術を主に行っており、患者さまに負担が少ない治療(胸腔鏡下手術)を行っています。
治療は呼吸器疾患ガイドラインに従い、その患者様に合わせた最善の治療を行います。
当科は予定入院が主ですが、今年は、コロナ禍における入院患者の制限が影響し、患者数が減少しています。
患者数が10未満の場合、個人情報が特定されないように(-)の表示としております

心臓血管外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純なもの) 14 19.2 19 0 69.5  
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 11 2.7 3.6 0 73.8  
K5612ロ ステントグラフト内挿術(1以外の場合)(腹部大動脈) (-) 1 6.7 0 78.5  
K5612イ ステントグラフト内挿術(1以外の場合)(胸部大動脈) (-) 1 7 0 61  
K5601ニ 大動脈瘤切除術(吻合又は移植を含む)(上行大動脈)(その他のもの) (-) 1.5 20 0 56.5  
心臓血管外科は、循環器内科と連携し迅速に対応できる体制をとっております。
ステントグラフト内挿術は比較的新しい治療法で、近年は症例が増加している術式です。血管内側にステントグラフトを経カテーテルで留置し、圧が動脈瘤にかからないようにして破裂を防ぐ方法です。
当科は入院が主ですが、今年は、コロナ禍における入院患者の制限が影響し、患者数が減少しています。
患者数が10未満の場合、個人情報が特定されないように(-)の表示としております。

産婦人科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 18 1.28 6.22 0 31.17  
K8982 帝王切開術(緊急帝王切開) 12 0.83 7.83 0 30.5  
K9091イ 流産手術(妊娠11週まで)(手動真空吸引法) 10 0 0 0 34.4  
K8653 子宮脱手術(マンチェスター手術) (-) 1 5.33 0 71.67  
K867 子宮頸部(腟部)切除術 (-) 1 2.8 0 50.6  
産婦人科では、反復で予定して行う選択帝王切開術が最も多く、
次に多いのは、分娩中に胎児機能不全や分娩停止による緊急帝王切開術です。
今年は子宮脱手術が増えてます。子宮脱とは、子宮を支えている靱帯や筋肉が緩み、その結果子宮が下がってくる病気です。高齢者で50%以上の方に起こると言われている非常にポピュラーな病気です。
良性腫瘍である子宮筋腫等の治療も行っています。
患者数が10未満の場合、個人情報が特定されないように(-)の表示としております。

泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 259 1.27 3.53 8.88 78.21  
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 156 0.16 0.07 0.64 56.96  
K007-2 経皮的放射線治療用金属マーカー留置術 122 0.55 1.01 0 75.6  
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 73 0.68 3.9 2.74 63.33  
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他) 65 1.06 4.45 4.62 73.54  
当科では、泌尿器科悪性疾患(泌尿器科癌一般:前立腺癌、膀胱癌、腎癌、精巣悪性腫瘍、副腎腫瘍等)および外科的処置(手術)を必要とする泌尿器科疾患(尿路結石、精巣捻転、尿路変向等)を主として診療にあたっています。手術はロボット手術を含めた、腹腔鏡手術、経尿道的手術、等内視鏡手術に加えて、困難な症例には開腹手術も行っています。同様に結石症に対しては体外衝撃波結石破砕術、内視鏡手術も可能です。
ちなみに経皮的放射線治療用金属マーカー留置術は、前立腺癌で放射線治療(サイバーナイフ)を行う前により安全な治療を行うためのマーキングを行う留置術です。

消化器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6871 内視鏡的乳頭拡張術 55 2.3 9.9 5.4 72.3  
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 29 2.5 14.4 3.4 77.3  
K654 内視鏡的消化管止血術 22 5.2 7 0 74.4  
K6872 内視鏡的乳頭切開術(胆道破砕術を伴う) 21 1.8 13.5 4.8 84  
K735-4 下部消化管ステント留置術 19 3 10 10.5 69.2  
当科は、内視鏡センターを2015年9月に開設しました。
沖縄は全国的に大腸がん・胆道系疾患が多いため、内視鏡的治療(患者さまに負担が少ない治療法)を積極的に行っています。
入院中の、コロナ罹患に伴い全体的に術後日数が長くなっています。

消化器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他のもの) 92 3.6 4.5 2.3 63.8  
放射線治療科では、動注化学療法を行っています。
動注化学療法は、がんの症状緩和目的とした治療法です。標準治療後の再発、その後の救済治療法が見つからない患者さまが主な対象となります。
カテーテルを用いて腫瘍の栄養動脈に高濃度の抗がん剤を注入する治療です。がんによる痛みや浮腫などの副作用を緩和する効果があります。
手術・化学療法・放射線治療の標準治療でも症状の緩和がなかなか得られない患者さまに対して、少しでも症状を緩和し、より長く日常生活を送れるようにサポートしていきます。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

TSVファイルをダウンロード

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 0 0
異なる 10 0.13
180010 敗血症 同一 24 0.31
異なる 64 0.83
180035 その他の真菌感染症 同一 (ー) 0.01
異なる 0 0
180040 手術・処置等の合併症 同一 34 0.44
異なる 10 0.13
播種性血管内凝固症候群(DIC)は感染症、悪性腫瘍等に合併する事が多い疾患です。
敗血症、真菌感染も悪性腫瘍などの治療経過中に免疫不全状態から合併する事が多い病態です。
手術や処置などを行う際は、合併症を起こさないように細心の注意を払って行っています。
コロナ禍における入院患者の制限が影響し、全体的に多少減少しています。
数字が(ー)は患者さまが10未満のため、個人情報が確定できないように示してます。

更新履歴

2023/09/26 公開